栗林誠一郎 LIVE TOUR '97 “No Pose”


19 June 1997 新宿・日清パワーステーション
 ソングライター、シンガーであるとともにベース・プレイヤーである栗林誠一郎がステージ中央でベースをプレイしながら歌う姿はそのスタイルの良さもあって男の僕が見ても悔しいくらい様になっている。サポートメンバーはGの増崎をはじめ実力派プレイヤーに囲まれたとても贅沢なサウンドだ。今回初めて東京以外の地、名古屋、大阪でのLIVEを経て行う東京公演ということもありサポートメンバーとのコンビネイションも良く素晴らしいLIVEとなった。3月にリリースされた8thアルバム「No Pose」を中心に過去の作品を含め英語曲と日本語曲が交互に展開されるのだがそこ全く言葉の違和感はなく本当に自然な形で耳に届いてきた。Gの増崎も言っていたが、良い曲を書くだけの人、そして歌がうまいだけの人はいるがその両方を持ち兼ねている人はそういるものではないが、次々に届けられる曲はまさにそれを実感させられる。過去のアルバムの曲も色褪せて感じられることはなく、そこに栗林の音楽制作の姿勢として、消費される音楽が多い中、丁寧な作りをしていることが感じられ、時代に左右されない存在のアーティストであることが実感できる。1年半ぶりとなる今回のLIVEは前回にも増して多い半数を占める男性のファンを含めみんな自分なりの楽しみ方をしているようだった。こういうアーティストこそがもっと脚光を浴びなければならないであろう、と本気で感じるLIVEであった。


SET LIST
  1. So Good
  2. Up Yo You
  3. フツウのキミが一番スキ
  4. Everybody Smiles On You
  5. Lonely One
  6. I Can't Let You Go
  7. Words
  8. Misty Night
  9. Be My Candy
  10. Precious Time
  11. 翻弄
  12. 遠く離れても
  13. 名もない想い出
  14. Just Let Me Tell You
  15. It's My Treat
  16. Back To The Summer
  17. Love ya Lady
  18. 時は流れて



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