ERIC CARR


キッスの2代目ドラマー、故エリック・カーが生前に遺したラスト・レコーディング集ROCKOLOGYNOW ON SALE! 
'80年にキッス2代目のドラマーとして狐のメイクで登場したエリック・カー。以降7枚のアルバムに参加、メイクを落として素顔を曝し、またギタリストの交代が相次いだ激動の'80年代前半から、ライナップが固定してヒットにも恵まれた'80年代後半を通じてキッスのボトムを支え、小柄な体格に似合わないパワフルでエキサイティングなドラミングでファンを魅了した。しかし'90年代に向けてさらなる活躍が期待されたる中、'91年11月24日に癌のため若くして他界。
 その彼が、亡くなる直前までに残していた音源が、'85年以降のキッスにおける盟友で、パートナーとして制作に関わっていた当事者でもあるブルース・キューリック(G)のプロデュース/監修の元、アルバム『ROCKOLOGY』として完成。ブルース・キューリック自身によるライナーノーツも封入されており、KISSファンならずとも、ロック・ヒストリーの一片を語る上で必聴の一枚になることは間違いなし!! 

 ERIC CARR/ROCKOLOGY 

1.

Eyes of Love [アイズ・オブ・ラヴ] 

2.

Somebody's Waiting [サムバディーズ・ウェイティング]

3.

Heavy Metal Baby [ヘヴィ・メタル・ベイビー]

4.

Just Can't Wait [ジャスト・キャント・ウエイト]

5.

Mad Dog [マッド・ドッグ]

6.

You Make Me Crazy [ユー・メイク・ミー・クレイジー]

7.

Nightmare [ナイトメア]

8.

Nightmare (live demo) [ナイトメア(ライヴ・デモ)]

9.

Too Cool For School [トゥー・クール・フォー・スクール]

10.

Tiara [ティアラ]

11.

Can You Feel It [キャン・ユー・フィール・イット]

12.

Nasty Boys [ナスティー・ボーイズ]

( ZACB-1023 / ZAIN RECORDS/BIG M.F. / \2,520 [incl.TAX] )

Produced by Bruce Kulick,Co-produced by Adam Mitchell and Eric Carr
All songs written by Eric Carr, Bruce Kulick and Adam Mitchell
except "Nasty Boys" by Carr, Kulick, Mitchell and Daniels.


『ROCKOLOGY』ALBUM REVIEW
 タイトルの『ロックオロジー』とは、つまり「ロック」+「アンソロジー」の意。生涯をいちロッカーとして駆け抜けたエリックの熱きスピリットの記録が、ここにはある!結果的にプロとしての全キャリアをキッスの一員として過ごしたエリックだけに、ドラムスに留まらず、自らヴォーカルやベースを手掛けたこの作品の収録曲も多分にキッスの持ち味を継承した、コンパクトでキャッチーなハードR&Rサウンドが楽しめる。
 80年代中盤のキッスを彷彿させる「アイズ・オブ・ラブ」、ブルース・キューリック曰く“ヴァン・ヘイレン風な”「ユー・メイク・ミー・クレイジー」や、“ブライアン・アダムズにぴったりな”「キャン・ユー・フィール・イット」から、「サムバディーズ・ウェイティング」や「ナイトメア」といった憂いを含んだ感傷的なメロディーのバラードまで、これまであまりクローズアップされなかった、エリックのヴォーカリスト/ソングライターとしての非凡な才能が自然と浮かび上がってくる。オケは作り込まれていながら、ヴォーカルもメロディーもないままの「ジャスト・キャント・ウェイト」などは“もし完成されていたならば…”、といった聞き手の想像を駆り立てる「幻の名曲」とも言える傑曲。これらの作品が果たして自身のソロ・プロジェクト用だったのか、それとも“あのバンド”のために書かれた曲だったのか、さて真偽は如何に?また、エリックをフィーチャーした「ザ・ロックヘッズ」(エリックが企画していたコミック・ショーのための架空のバンド)名義で先に全世界5000枚限定でリリースされ、コレクターズ・アイテムとなっているミニ・アルバムの楽曲が完全収録(M-9〜12)されているのも、ファンにはうれしいところ。


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